(wie)neu / ヴィーノイ は、現在準備中です。
2021/01/06 22:12

新年あらため、衣替えではありませんが、私の自宅では食器の入れ替えをはじめました。
たくさんあるお皿の中から、今年のスタメンを入れ替えるのです。
私事ではありますが、今年の気分は白!ということで、最近入荷しましたイチオシのアンティークのお皿たちをご紹介します。

18世紀ドイツの主要7窯のひとつ「KPM BERLIN(ケーピーエム ベルリン)」のプレート。
プロシア王国のフリードリヒ大王によって1763年に創立され、マイセンなどに並ぶ一級品を製造してきました。

KPMといえばロココ調のハンドペイントが美しい陶磁器が有名ですが、こちらのお皿は極シンプル!
さらに黒+金縁という、KPMの印象とは程遠いアールデコのようなデザインになっています。

ディーラー曰く、複数枚セットで出てきた掘り出し物で、使い込まれた風合いから察するに、ホテルやレストランで使用されていたのではないか、とのことでした。

バックスタンプをみると1945-62年に製造されていた刻印のようです。
また、レッドオーブと言われるスタンプを刻印されているので、装飾に花の絵・比喩的なシーンや風景がデザインに含まれていることが分かります。

続きましてご紹介したいのがこちら。西ドイツのGerzit(ゲルツィット)社とStaffel Stonewareのダブルネームのお皿。

Gerzit(ゲルツィット)社はビアマグでお馴染みの陶器メーカー。
ずっしりとした重厚な陶器製品が特徴で、ものによっては日本の陶器のように素朴で味のあるものが多い印象です。

バックスタンプをみると「Gerzit」と「Staffel Stoneware」の刻印があり、ダブルネームのコラボレーションモデルのようです。
両社有名メーカーですが、ダブルネームの刻印がされているものは情報が少なく、おそらく国内では珍しい逸品かと思います。

ちょうどよいサイズかつ、お色味も料理の邪魔をしないので、使い勝手バツグンです!
よく見ると土の粒子がつぶつぶと白地の中にいるのがわかります。
シンプルでありながら素材感が美しいお皿です。
詳しい年代はわかりませんが、刻印から察するに1960-90年代ごろのものかと思います。
ベルリンの閑静な住宅街で行われる蚤の市で買付してまいりました。
商品一覧はこちらから。